今回はSigur Rosの「takk...」(2005)について書きます。かなり久しぶりに聴いたけど強く心を揺さぶられたので。自分にとっての名盤は色褪せない。
- アーティスト: シガー・ロス
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2012/06/06
- メディア: CD
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Sigur Rosは現在までに8枚アルバムを出していて、僕は「von」と最新作の「kveikrur」以外全て聴いている。
中でも「Agaetis byrjun」、「( )」、「takk...」の3作は全アーティストを含めても本当に好きなアルバム。10代の頃、彼らを知った当時から何度も聴いて、心を揺さぶられてきた作品。
自分の中で最高傑作は「Agaetis Byrjun」なんだけど、今回は「takk..」についてね。
まず前半、ヨンシーのファルセットと終盤の轟音の対比が印象的な2曲目の「glosoli」、イントロのピアノリフが美しく、今までの彼らになかったようなポップで明るい曲「hoppipolla」、不穏なイントロから徐々になだれ込むように展開していく「saeglopur」と聴きどころが続き、隙がない。
後半はドラマチックな展開の曲は減るが、聴いていてダレるほどではない。最後の曲「heysatan」で穏やかに締めくくられれ、アルバムタイトルである「takk」を象徴しているよう(アイスランド語でありがとう、という意味らしい)
今回は今までの彼らの作品に比べて曲の展開にメリハリがある。前作まではもっと心の中をそのまま音にしたような(?)、輪郭のぼやけたような曲が多いように感じたけど、今作はもっとわかりやすくなってる。
曲調も明るい曲がで出来て聴きやすくなった。ただ今までの壮大なスケール感は失われておらず、Sigur Rosの入門編としても勧められる。
ただそうした変化により前作、前々作ほど孤高な空気は薄れてしまったとも言える。名盤に変わりはないけれど。
何度か来日にも言っているけど、一番好きな「Staralfur」が未だに聴けてないのが心残り。いつかこの曲を実際に聴けたら泣いてしまうかもしれない。また日本に来てほしいなー!
この曲は「Agaetis byrjun」に収録されてる。僕がSigur Rosで一番好きな曲。