日々の寄り道

俺の人生のひとりごと集

2013年の音楽まとめ

もう今年も終わりということで、大雑把に自分が今年よく聴いていた音楽をまとめてみる。いわゆる年間ベストではない。順位とかなく、印象に残った物を適当に羅列していく。

今年は大きく分けてブラックミュージックに傾倒していた上半期と、アイドルポップスに傾倒していた下半期に二分される。ふたつとも自分が好きじゃなく、一生聴くことはないだろうと思っていた部類の音楽だ。せっかくなのできっかけとかもちょっと書いてみる。


【上半期:ヒップホップ、ネオソウル等、ブラックミュージック期】
まず、僕は今年の始めくらいは音楽をあまり聴いてなかった。僕はこのまま音楽聴くことから遠ざかるかなーとすら思ってたと思う。そういう思いからなのかはわからないが、自分が今まで聴いたことのない音楽聴こうかなーなんて思い始めた。そうして初めてヒップホップやネオソウルに触れる。

きっかけはnujabesprefuse 73がピップホップ的なアプローチの音楽をやっていて、ちょっと聴いてみようかなと思ったこと。印象に残った4枚を挙げてみる。


D'angelo「voodoo」
最初に買ったブラックミュージックのアルバムで、傾倒していくきっかけになったのが本作。温度を感じさせるような、どっしりとした生演奏のトラックにd'angeloのささやくような甘いボーカルがのる。ジャジーなトラックは泥臭さもあるけど、同時に繊細ですごく色気を感じる。
ロックでもテクノでもない、ブラックミュージックならではのグルーヴ感はとても新鮮で、久しぶりに音楽を聴くことに楽しさを感じた。ボリュームがあるけど間違いなく名盤だと思う。


Common「like water for chocolate」
d'angeloと一緒に買ったのがcommon。今回上げた4枚の中で一番現代的な音作りを感じた一枚。泥臭い序盤の楽曲に始まり、the lightあたりならややポップで親しみやすい中盤にさしかかる。この中盤の流れが特に好き。


The roots「do you want more?!!!??!」
the rootsは生演奏にこだわりを持っているとされ、ピップホップであるがバンドである。メンバーにキーボードがいるから、鍵盤の音色が効果的に使われている印象。全体的にジャジーだけど、メロウな曲もあれば陽気な曲もある。特に表題曲のタイトなグルーヴ感がかっこいい!


maxwell「urban hang suite」
maxwellの美しいボーカルにベースのきいたグルーヴィーなトラックが乗る。夜の高速道路を走りながら聴いたらすごい合うと思う。全体的にジャズ色が強いと思うけど、whenever wherever whateverはフォーキーな曲でmaxwellの繊細なボーカルがとても美しい曲。


Twitterでもつぶやいてた記憶あるけど、ブラックミュージックで感じたのは特有のグルーヴ感と色気だった。ロックでもなければテクノでもない独特の空気があって、それがとても魅力的なものだと感じた。
泥臭くて低音が効いたどっしりした部分と、繊細で大人っぽいような質感を兼ね備えている。どの音楽にも言えることだと思うけど、こういった相反するような二面性を持っているというのはすごく惹かれる部分だ。



【下半期:アイドルポップス期】
というわけで上半期はブラックミュージックにはまっていました。気づけば季節は夏である。僕はどうやら夏になると精神的に滅入る気質らしく、それは去年も今年も変わらなかった。そんな気分だったせいなのか今まで苦手だったアイドルに手を出してみよう!という気分になったんだと思う(いつの間に)。
また、アイドルの曲は調べてみると音楽好きな方からも高く評価されていたり、ミュージックマガジンに載ったりしていることも知って、興味がわいていたこともある。


東京女子流「limited addiction」
初めて聴いたアイドルのアルバムが東京女子流のlimited addictionだった。女子流はベボベと共演したり、音楽好きな人からも評価が高いということでレンタル。結果この作品を聴いたことでアイドルに対する偏見はかなり覆された。
少しR&B的な黒い要素を含んだポップスで、アレンジが洗練されていて濃厚な印象だった。聴きごたえのある作品だけど、ちょっと濃すぎて後半はだれる部分もあるかも。でもインパクトは十分だった。


tomato'n pine「PS4U」
このアルバムを聴いていると、個人的には小沢健二のlifeを思い出す。きっとストリングスやブラスが多用されているからだろう。
ただ90年代的でありながら、テクノポップ的な要素も含んでおり、現代的な音使いも感じる。
トマパイの曲はアイドルでもキラキラしているというより、もっと穏やかで正統派なポップス。最初は地味だと感じたけど、長い間聴ける秀作だと思う。

http://www.pideo.net/video/youku/2b51a13b6aa409a4/


BiS「idol is dead」
このアルバムは荒削りなバンドサウンドがメインになっていて、まるでインディーズのバンドのよう。歌詞も自虐的だったりするものが多くて、アイドルみたいなかわいい感じはない。
BiSはPVとか過激で炎上マーケティングっぽいなぁと思ってたけど、その典型的なアイドル像とか、もっといろんなものを含めて反骨する姿勢は曲でも感じられて、とてもおもしろかった。来年に解散するらしいので一度はライブが観てみたい。(なんか動画1分半ほど無音入っちゃってる。。)


LinQLinQ 第一楽章」
linqはアイドル聴き始めて、lastfmのおすすめアーティストで知った。このアルバムはどの曲もとにかくメロディーがいい。初めて聴いてもすっと入ってくる。それでいて曲がバラエティに富んでおり、通して聴いてもだれない。
linqyoutubeとかで観ると普通のアイドルだなーって感じでむしろ苦手なんだけど、このアルバムは隠れたポップスの佳作だと思う。(良い動画がない)



【番外編:ちょっとだけかじってたスローコア】
去年買ったsun kil moonのアルバム、改めてすばらしいなと思ったのでちょっと書いとく。今年ブラックミュージックとアイドルのちょうど間くらいに、スローコア聴いてる時期があってdakota suiteのCD買ったりした。僕はl'altra、ida、そして去年買ったsun kil moonくらいしかスローコアのCDは持ってなかったから。
どのアーテストもほんと素晴らしいんだけど、今年特に良いなと感じていたのはsun kil moon。枯れたアコースティックなバンドサウンドにマーク・コザレックの声がすごくいい。優しくて哀しい音楽って形容が似合う。
sun kil moonはマークのソロプロジェクトで、red house paintersというバンドもやっていたそうだからそのCDも欲しいところ。


Sun kil moon「Ghosts of the great highway」


と、こうして自分の好きなようにまとめてみたけど、アイドルの音楽についてあれこれ語っているのはきもちわるいなと思いました。でもいいと感じたのは本当だから仕方ない。。
エレクトロニカアンビエント、ときどきエモなんかはいつも通り聴いてました。広く浅く音楽聴く人だけどいろいろ手出しすぎてたまに俺が好きな音楽はなんなんだー!ってなります。けっこうその時々で変わっていく部分もあるな(もちろんずっと好きなアーティストもたくさんいるけど)

最後まで読んだ人はいないと思いますが、もしいたらお付き合いありがとうございました。