日々の寄り道

俺の人生のひとりごと集

武蔵境・西荻窪・吉祥寺

武蔵野プレイスという場所を知り、興味を持った。
もっとなにかこう、他の名前はなかったのかと言いたくなるようなネーミングだが、
どうやら図書館をメインとした施設であるらしい。


武蔵境という駅にあるんだけど、この駅自体かなり好きな街並みだった。
新百合のような、
開けていてきれいだがそれなりに発展もしていて
目を飽きさせない、そんな空気がこの街にはあった。


それで建物の外装もいいし、いざ中へと思っていたら、まさかの閉館。
俺は眼前の景色に疑問を投げかけた。
「なぜ閉まっているのか」
よく看板を見ると水曜閉館の文字が書かれている。
まさかと思って曜日確認→水曜で合点がいった。
俺は閉館の日に訪れてしまったのだ。


急遽予定変更、西荻窪を目指すことにする。
雨と休日というCDショップに行くためだ。
武蔵境と西荻窪はさほど離れていない。
まだ時間はありそうだった。
しめた、と感じた。


しかし俺は気づいていなかった。まだこのときは。。


そして西荻窪に到着。食べログでカフェを検索。
一番ポイントの高いカフェを探し出す。
しかしこの店もなんと閉まっていた。
俺は意識の軌道を修正し、もうひとつのカフェを探り当てる。
それが、クワランカカフェだった。

入り口はこんな感じ。
すでに好印象だ。



中には陶器と植物、また写真には写っていないが本も何冊かあり
ゆっくりできる工夫がこらされていた。
マスターは女の方がひとり。
アール座読書館に行ったときも思ったけど、
マスターが一人の喫茶店ってすごくいいなと思った。



ガトーショコラとジンジャエールを注文。
ウィルキンソンのおでましである。
ガトーショコラはクリームともに甘さ控えめでおいしかった。


そしてついに目標の雨と休日を目指した。
しかし、そこに待っていた現実に俺は目を疑った。
なんと閉まっていたのである。
無常にも閉ざされたシャッターに目をやる


「誠に勝手ながら9日〜11日までを臨時休業とさせていただきます」


いや、実に、誠に勝手なことである。
俺は君に会うためにはるばる神奈川からやってきた、
音楽バカな青年なのだぜ、と言ってやりたかったが、
現実は現実。
受け止めることで前に進むことができる。
俺は店を後にし吉祥寺を目指した。


吉祥寺に行って興味があったのは2つ。
Cafe Zenonとキャピタルコーヒーのアイスクリームだった。
まずはCafe Zenon。
漫画とアートの融合をキャッチコピーに掲げるカフェである。
北口を線路沿いに歩き、意外にもすんなり店発見にいたる。


さっと様子を伺い、思わず俺は足を止めてしまった。
客の8割がカップル、他は全員友達連れ。
そうつまり、Cafe Zenon内にぼっちバリアが形成されていたのである。
メニュー欄のすぐ横、たしかに俺には見えていた。


「ただいまぼっちバリアの時間となっております、お一人様はご遠慮くださいませ」


と書かれた看板が。きっと俺だけに見えていた。
店の事情なら仕方あるまいと、しぶしぶとCafe Zenonを後にした。
そのうち再来したいところだ。


俺は小腹が空いていた。
そこで、もはやひとりでぶらついたときの定番になりつつあるカード、
「カフェ行った後にラーメンコース」を今日もまた出すことにした。
これはまずはずれない。


そこでまた食べログ起動。
麺屋海神発見。
足を運ぶ。



店の看板メニューあら挽き塩ラーメン(辛)の登場である。
麺は普通、辛さはちょい辛にして注文したが、普通の割には麺は多め、
辛さもけっこう辛かった。
これは完全に名前負けしている。
味のほうはかなりあっさりしていた。


そしてそのあと女子高生のクラスメイトへの悪口をBGMに、
キャピタルコーヒーでアイスクリームを食べて帰宅。
店員の接客がすこぶる丁寧だった。ような気がした。


街は、一回来ただけでは到底回りきれないような面白さに溢れていると思う。
今日いけなかった場所にも、いつか訪れてみたいものだ。